コールドサイド

副原料の注入方法

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#コールドサイド#醸造Tips

クラフトビールの副原料としてフルーツピューレやスパイスを用いることは、今や当たり前になっています。

使用するタイミングは醸造時であったり、発酵中であったり、発酵が完了したタイミングであることも多いでしょう。

では、ブルワーの皆様は副原料をどのような方法でビールに接触させているでしょうか?

当然のことですが、発酵が完了したビールへの副原料の使用は汚染・酸化の観点から細心の注意と準備を必要とします。

シナモンなど個体の副原料であればタンク内部のスプレーボールを使って吊るすことも可能ですが、液体の場合はどうでしょう?

タンク上部からドバドバと投入するのは一つの方法です。しかし"均一に混ぜる" "ビール酸化を防ぐ"といった観点ではベストとは言い切れません。

この記事では"液体"の副原料を安全に、タンクへ注入(インジェクション)する方法を解説します。

皆様のお役に立ててくれれば幸いです。

副原料のケグインジェクション

この方法では洗浄殺菌済みケグを使用します。

セットアップは以下の通り。

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ここで、いくつか注意点があります。

・使用するケグはピューレに接触するため洗浄殺菌済みのものを使用。
・ケグカプラはビール側、ガス側ともにバルブが必要。
・ケグカプラはケグ詰めするときと同様に、中の逆止弁を外しておく。
・発酵タンクに注入する際は一番下のバルブではなくラッキングアームに接続する。
・インジェクションの要となるヘルールxクイック継手は当店オンラインストアでご購入いただけます。

ピューレを例にしたインジェクション方法

・1.画像のように炭酸ガスボンベからCO2を送り、E.タンク直前のヘルールxクイック継手からCO2を抜くことでライン内の大気を完全にCO2に置換する。置換が完了したらケグカプラのバルブを閉める。
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・2.ケグカプラをケグから外す。残留圧力に注意。
・3.ケグのスピアを開け、ケグ内に副原料のピューレを投入する。大型の漏斗を使用するなど工夫しましょう。
・4.ケグのスピアを閉め、ケグカプラを再度ケグに取り付ける
・5.画像のようにE.タンク直前のヘルールxクイック継手からCO2を送り、ケグカプラのガス口からCO2を抜く。ピューレをケグに入れる際に混入した酸素をすべてCO2に置換する。
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・6.ケグ内のパージが完了したらCO2の供給を止め、ケグ内の圧力を下げる。
・7.1のように炭酸ガスボンベからケグカプラにCO2を送り、ケグカプラのバルブを開けてライン内にピューレを移送する。
・8.タンク内の圧力が注入ライン内よりも低いことを確認してから、タンク下部のバルブを開けてピューレを注入する

以上で工程は完了になります。

副原料がケグ1本に入りきらない際は工程1を全部のケグで行ってから工程2へ進みましょう。

この方法の良い点は、空状態のケグを使ってCO2パージをすることでケグ、ライン内を完全にCO2置換できることです。

ケグ内のCO2パージに不安のある場合は、ケグ内に殺菌水を入れ、殺菌水を全てCO2に置換するのも有効です。

また今回紹介した方法は、回収したイーストを別のタンクへ注入する場合にも使用可能です。

注入が完了した後は

ケグ内のピューレを注入し終えた後は、そのままケグ内のCO2をタンクに入れることでタンク内を混ぜることができます。

おわりに

ヘルールとクイック継手が一体になった部品Eは当店で取り扱っております。

コンタミレスの液体ガスケットで接続し、全て耐圧検査をして出荷しております。

副原料の注入以外にもドライホップ、パッケージング時など1つあるだけで幅広く利用できます。

また、今回ご紹介した方法は私が実際に現場で行っていた方法です。

これによってビールの酸化や品質に問題が生じたことはありませんが、

実践の際は自己責任でお願いいたします。また、圧力を使用するため安全には十分に配慮してください。

上記をお読みいただき、不明な点がある方はお気軽にお問い合わせページからご質問ください。

また、「うちではこういう風にやっているよ」といったご意見も募集しております。

この記事の作成者

ラウンドヒルシステムズ

新谷

私はクラフトビール醸造所で生じるトラブルに真摯に向き合い、現場目線の解決策をお客様に提供しています。 サニタリー継手の販売、充填技術支援、ステンレス品の加工など幅広く対応いたします。

これから醸造所を開業される際のご相談はもちろん、既存の設備でお困りの事がございましたら、お気軽にRHSにお問い合わせください。 機械設計と国内外のクラフトビールシーンを経験してきたスタッフが現場目線で解決いたします!